コラム COLUMN
子どもの歯がむし歯になるとどうなるの?永久歯との関係性は?
皆さんこんにちは。
柏市の歯科・歯医者【手賀の杜歯科医院】です。
「子どもの歯がむし歯になっても、大人の歯が生えてくるので問題ない」と考える方も中にはいらっしゃいます。
確かに6歳ごろより乳歯は抜けていき、永久歯へと生え変わっていきますが、乳歯のむし歯は、はたして永久歯に影響を与えるのか?与えないのか?
おわかりになる方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもの歯がむし歯になるとどうなるのか、永久歯との関係性などについて、詳しくご紹介したいと思います。
乳歯は永久歯に比べると柔らかく、歯の表面組織であるエナメル質や、その下の層にある象牙質は、永久歯の半分程度しかありません。
そのため、むし歯の進行が早いという特徴があります。
また、痛みを感じとる器官が未熟なため、むし歯になっても痛みを感じにくく、ある程度進行してから強い痛みを感じるようになり、歯の神経にまでむし歯が達して、ようやくむし歯になっていることに気づくことも多くあります。
とはいえ、厚生労働省の調査によりますと、乳歯がむし歯となってしまった子どもの数は、年々減少傾向にあります。
3歳のむし歯保有率は平成5年では59.7%でしたが、平成28年では8.6%と減少し、「歯の健康」への考え方が変化していることがわかる結果となりました。
「平成28年歯科疾患実態調査結果の概要 」
表4.う歯を持つ者の割合の年次推移(乳歯:1~14歳)
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-02.pdf
子どもの歯である乳歯は、むし歯の進行が早く、むし歯菌が乳歯の神経にまで到達してしまうことも多くあります。
むし歯が神経にまで到着してしまうと、神経を通じて乳歯の下に存在する永久歯にまで、むし歯菌が到達してしまいます。
その結果、むし歯菌が到達した永久歯は、むし歯になりやすくなってしまうのです。
また、むし歯になった乳歯は早期に抜けてしまうこともあります。
早期に乳歯が抜けてしまうと、空いているスペースに傾くという歯の習性があります。
そのため、次に生える予定の永久歯が生えるスペースを確保できなくなり、アーチ状の歯列弓からはみ出るかたちで永久歯が生え、歯並びが乱れてしまう恐れもあります。
当院では、むし歯になったお子さんの治療も承っております。
小さなお子さんの場合は、見慣れない歯科医療機器や、白衣とマスクを着用したスタッフ等に恐怖心を覚え、治療を進めていくのが難しいケースもめずらしくありません。
当院では、嫌がるお子さんに必要以上の治療は行わず、お子様の状態に合わせて実施していきます。
「歯医者さんは怖くない場所」であると認識してもらえるように、優しくお声がけしながら、治療を進めていきますので、ご安心ください。
今回は、子どもの歯がむし歯になるとどうなるのか、永久歯への影響についてご紹介させていただきました。
当院ではお子さんのむし歯治療から、大人のむし歯治療、ホワイトニング、入れ歯治療と幅広く対応しております。
どうぞ、ご家族お揃いでご来院ください。
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